共働き世代が年々増加傾向にあります。共働き世帯が専業主婦世帯を上回ったのが1999年。それ以降もどんどんその差はかい離しています。(下記図参照)
子どもが生まれ、これから子育て世代になる家族にとって、待機児童はとても気になる問題ですね。
その中でも、神奈川県で暮らしたいと考えている子育て世代のファミリーに、現在の育児環境・保育事情について紹介します。
全国的に慢性的な保育士不足が広がっている
さまざまな待機児童対策もむなしく、神奈川県の待機児童数は増加の一途をたどっています。
しかし、神奈川だけ保育所が少ないというわけではなく、待機児童の問題は全国的に広がっているのです。
平成30年6月に発表された「保育所等利用待機児童数の状況について(PDF)」によると、保育所の利用申込が年を重ねるごとに増加していることが分かります。
神奈川県では保育所を増やす取り組みも進めており、受け入れ児童の数も着々と増えているのですが、それに追いつけないほど「保育所を利用したい!」という希望が殺到しているという現状があります。
神奈川県内の魅力的な育児環境
神奈川県内は相対的に、質の高い育児ができる環境が整っています。
とくに横浜市は都市ブランドとしてもとても人気のエリアで、青葉区や都筑区などは教育環境の設備が充実しています。また、広々とした公園が多く存在していることから、「たとえ待機児童となっても住み続けたい」というニーズは増えています。さらに、東京へアクセスしやすいという利便性も魅力的なポイントだと言えるでしょう。
神奈川県に越してくる子育て世代も多く、人口増加率も高くなっています。
神奈川県の保育士求人事情
令和2年7月時点、神奈川県における保育士の有効求人倍率は2.53倍になりました。
有効求人倍率が1.00を下回ると、就職希望者の全員には職がいきわたらない状態となります。神奈川県の有効求人倍率は全国平均の2.29倍を上回っており、希望するすべての保育士が職についても求人があまるほどの需要があるということ。
また、神奈川県の保育士には活躍の場が多く用意されており、全国平均と比べて給与水準が高いこともその表れでしょう。
転職時には雇用条件をじっくりと比較・検討して、自分に合った職場を選べるはずです。