保育専門学校で印象に残ったこと
保育専門学校では知識や技術を積み重ねてから、保育園で実習をしてから就職をします。
だから、求人を探すのは実習が終わってから。私は地元で就職したいと考えているので、
埼玉の求人をちょくちょく見ていますが、先輩のなかには「実習で声をかけられた」という方も。
保育専門学校の授業と実習は、就職に直結する大切なもの。
授業は学ぶという知識の点で大切、実習は体で覚える肉体的な点で大切なのです。
授業の中には楽しいことも苦手なこともあります。
私の場合はピアノが苦手なので、ピアノ試験が一番苦痛。
だけど、本番を想定した実習も多いので段々と克服してきています。
珍しい授業としては「茶道・礼法」でしょうか。
日本人として恥ずかしくない形振りを身に着けるために行っています。
大変そうに思えるかもしれませんが、学生たちの間では評判の授業。
日常生活のなかで礼儀作法を身に着ける機会は中々ないので、将来的にもためになっています。
正直、私は苦手分野ですが。
学校について、選び方、入学、幅広い範囲で取り扱っています。
一度目を通してみると参考になるかもしれません。
一番好きだった授業
子供が好きで保育士になりたいという方が多いでしょう。
現に私がそうですし、子供たちと生活することにワクワクが止まりません。
ただ、そのためには子供に対する知識をもっと増やさないといけません。
私は「子供たちを守る」という視点から、
こどもの救急法や子供たちの安全を考えた授業が一番好きでした。
幼児の視野体験授業もそうでしたが、「子供たちの心がわかる瞬間」が
私は好きなんだと思います。
子供がケガをしたら、親は頭が真っ白になって慌てます。
私は親の立場じゃないのでなんとも言えませんが、「子供が好きだ」というだけの
保育士では焦るばかりで何もできないでしょう。
だからこそ、子供たちの心を理解したい。
ケンカもそうですが、大人のストレスと同じように、子供だってストレスを抱えています。
身体的な痛みもそう、心の痛みも分かち合いたいですよね。
それこそが保育士になったときの目標。
一人ひとりの痛みや喜びに共感して、大切な存在をしっかり守っていきたいです。
だから、子供に起こりやすい事故やけがの処置、予防法を学ぶ授業は好きでした。
早くに子供を二人生んだ高校時代の先輩の話を聞いて、すごく悲しくなったことがあります。
その先輩の子供たちが3歳と2歳の時の話。
3歳のお兄ちゃんがおもちゃを持ち上げて遊んでいたら、
そこに2歳の妹が顔を出してきたそうです。
そこで妹の頭におもちゃがぶつかって、頭から大量の血が出てしまったとか。
先輩は近くに居て声をかけていたけれど、間に合いませんでした。
お兄ちゃんはお母さんが声をかけた瞬間にしてしまったことなのに、
「お母さんにダメと言われたのに、僕はやってしまった」とひどく落ち込んだそうです。
大好きな友達、兄弟、姉妹でも、ケガをさせてしまうことってあると思います。
それが故意じゃなくてもケガを見た時に後悔の念が押し寄せてしまいます。
そのお兄ちゃんはお父さんが帰ってくると、初めて声をあげて泣いたそうです。
それまで、「叱られる、妹が・・・、どうしよう、僕のせいで」と絶望的な顔だったようで、
お父さんが「大丈夫」と言って初めて号泣したとか。
聞くだけで悲しくなりました。
対応できなかった先輩も悲しそうでした。
「誰が悪い」とか後悔したってしかたがない、
それは子供たちと接する場面ではよく見かける光景。
だからそれを先に予防できるよう、保育士が務めていかなきゃいけません。
保育専門学校では子供の為、ではなくて
子供と関わるすべての人の為の予防をかねた授業を学ぶことができています。
私は全てしっかり学んだ上で、皆さんから頼りにされる保育士になりたいと思っています。